クリスマスアルバムを除くと、”Pageant Material” に続く3作目となるケイシー・マスグレイヴスの2018年発表の作品です。
新進のカントリーアーティストは、作品が大きなヒットとなると、持ち味であるはずのカントリーさがなくなりポップアーティストに転身していくのを悲しく見守ることがよくあります。
(もちろんその方向に行くことを嬉しく思うアーティストもいます)
このケイシー・マスグレイヴスの場合は、まだ何とかこらえているという感じでしょうか。本作においてもバンジョーやフィドルのような楽器を使用する作品がなくなってきているのが不安なところではありますが、アコースティックギターを中心とした彼女のナチュラルなヴォーカルは十分に堪能できます。
特に”Slowburn”、”Butterflies”、”Love Is A Wild Thing” あたりは彼女の魅力が発揮されているところかと思います。またアルバム全体を通して聴くと、結構良いなというのが率直な感想です。
ですので、彼女には絶対テイラー・スウィフトみたいになって欲しくないと思っていて、ポップ寄りになるのは良いけれど、持っている魅力を発揮できるフィールドで頑張って行って欲しいと願うばかりです。
Tracks:
01: Slow Burn
02: Lonely Weekend
03: Butterflies
04: Oh,What A World
05: Mother
06: Love Is A Wild Thing
07: Space Cowboy
08: Happy & Sad
09: Velvet Elvis
10: Wonder Woman
11: High Horse
12: Golden Hair
13: Rainbow
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