今年活動16年目となったNegicco。そのNegiccoのメンバーであるKaedeのソロプロジェクトが今年始まり、その中で発売されたミニアルバムが本作となります。
Kaedeは、Negiccoの歌の中ではどちらかと言えば地味な方と言っても良いのではないかと思っている(Kaedeさん&ファンの皆さん申し訳ない)のですが、Negiccoのシンガーとしてのヴォーカルにはなくてはならない存在です。これは決して取り敢えずフォローをしているわけではなくて、Negiccoのあのコーラスワークの魅力はKaedeのアルトヴォイス無くしては決して成り立たないのです。
そんな彼女のソロ作品ということで、期待を高めて聴きました。アルバムタイトルが知的。全6曲の収録になっています。
リード配信となった「クラウドナイン」(佐藤優介作品)、アルバムの冒頭を飾る「あたらしい歌」(櫛引彩香作品)が何と言ってもお気に入り。Negiccoのヴォーカルではあまり出すことのないハイトーンヴォイスやフォルセットまで駆使して、とにかくKaedeの声と歌を大切にした音作りをしていることがよく伝わってきます。曲自体もどちらかといえばナチュラルでアコースティック。Kaedeの落ち着いた雰囲気にピッタリだと思います。
そしてアルバムの最後を飾る「飛花落葉」は空気公団の山崎ゆかりの作品で、以前からKaedeの雰囲気と空気公団を勝手にオーバーラップさせていた私としては大満足の出来です。
彼女のソロプロジェクト初のミニアルバムは、かなり上質な大人向きのポップ・ヴォーカル作品になっていますので、お勧めいたしますよ!
Tracks:
01: あたらしい歌
02: クラウドナイン
03: キラキラ
04: あなたは遠く
05: カエデの遠距離恋愛
06: 飛花落葉
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