奄美大島笠利町出身の2人組ユニット、カサリンチュの2009年発表の作品。
私がカサリンチュを知ったきっかけは、iTunes Storeの「今週のシングル」で「ファンキーコウウンキ」が紹介されていたことでした。アコースティックなサウンドに被るヒューマンビートボックスと言う、一見アンマッチな組み合わせが逆に新鮮でとても印象に残りました。
本作品は、この「ファンキーコウウンキ」も収録され、もともとは奄美大島限定で発売されたものが、大好評のため翌年に全国発売となったというミニアルバムとなっております。
1曲目の「僕の部屋」が本当にいい。目をつむると、涼し気なそよ風がなびく奄美の風景が浮かんで来ます。この感覚がとっても良いんです。これ以外の曲も全て、リゾートでゆったりしているような、そんな心地良さ。どうして暖かい地方出身の人は暖かそうな音楽を体現できるのか…。私の長年の素朴な疑問が改めて湧き上がって来ます。
これ以外の5曲についても、爽やかなもの、ポップなもの、レゲエなものなど幅広いのですが、いずれも演奏もヴォーカルもリラックスした雰囲気で、いいですねえ。個人的には、アルバムの最後を飾る「Yan ~ 小さい頃の僕へ」が好み。
暑くなったら街の喧噪を忘れ、ジャック・ジョンソンとかをプレーヤーに入れて街を飛び出したいなあ、って言うような人たちには絶対お勧めの作品です。今まで聞いたことないよ、と思う方も騙されたと思ってでも聴くべしです。
Tracks:
01: 僕の部屋
02: 毎日
03: ファンキーコウウンキ
04: Passage
05: ザラ the ラジオ 77.5
06: Yan 〜小さい頃の僕へ
コメントを残す