先頃亡くなったアメリカのR&Bアーティスト、カシーフの、1996年発表のベストアルバムをご紹介。
カシーフはB. T.エクスプレスの中心メンバーとして1970年代半ばから活躍していたアーティストで、1980年代にソロに転じてからはシンガーとして、またアレンジャー、プロデューサーとしてブラック・コンテンポラリー・ミュージックを牽引した貢献者です。特にプロデューサーとしてはジョージ・ベンソン、エヴェリン”シャンペーン” キング、そしてホイットニー・ヒューストンの作品において才能をいかんなく発揮しました。
シンガーとしては日本ではあまり商業的に成功はしませんでしたが、このベストアルバムを聴いてお分かりの通り、ヴォーカリストとしても相当な実力者です。冒頭のヒット曲 “I Just Gotta Have You (Lover Turn Me On)” から始まり、バラード曲の “Are You The Woman”、懐かしいメルバ・ムーアもデュエットで参加の “Love The One I’m With (A Lot Of Love)”、ラップ要素が入った “Loving You Only”など、1980年代のブラック・ミュージックのエッセンスが濃い密度で詰まったセレクションになっています。
まだ60歳という若さで彼をなくしたのは非常に惜しいです。もっと活躍して欲しかっただけに残念ですが、この70分の音楽集を楽しんでいこうと思います。
Tracks:
01: I Just Gotta Have You (Lover Turn Me On)
02: Help Yourself To My Love
03: Are You The Woman
04: Stone Love
05: Dancing In The Dark (Heart To Heart)
06: Love The One I’m With (A Lot Of Love)
07: Baby Don’t Break Your Baby’s Heart
08: Condition Of The Heart
09: Reservation For Two
10: Love Me All Over
11: Loving You Only
12: Ain’t No Woman (Like The One I Got)
13: Love Changes
14: Personality
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