1986年2月17日にLAのジャズクラブ、The Baked Potatoで収録されたラリー・カールトンのライブアルバムです。参加ミュージシャンはラリー・カールトン(ギター)の他、エイブラハム・ラボリエル(ベース)、テリー・トロッター(キーボード)、ジョン・ロビンソン(ドラムス)アレックス・アクーナ(パーカッション)など。
“So What” と “All Blues” の2曲は、マイルス・デイヴィスの名盤 Kind Of Blue に収められた作品で、それまで純粋なジャズの演奏経験のなかったジョン・ロビンソンが素晴らしいシャッフルを聴かせてくれています。
“Don’t Give Up” はかなりロックンロール色の強いナンバーで、ラリー・カールトン自身もRock and Roll Shuffleと言っているものです。”The B.P. Blues” はストレートなブルースナンバーで、ラリー・カールトンの音楽のルーツがブルースであるということが伺われる程、生き生きと演奏しています。曲の中盤に聴かれるミュートのトランペットは、お馴染みジェリー・ヘイによるもので、ライブの後でオーバーダブされたものですが、これがまた渋い。ちなみに、これは私にとってこのアルバムのベストトラックです。
“Last Nite” はラリー・カールトン独特の世界をもった、ギターフュージョン。
“Emotions Wounds Us So”は、ラリー・カールトンらしい、伸びのあるギターが聴けるバラード。
以上のように、このライブアルバムは、ジャンルとしてはジャズからロックンロールという風にかなり変化に富んでいますが、ギター大好きのラリー・カールトンが愉しむように演奏を楽しんでいる、そんな感じがします。バックのミュージシャンもLAのフュージョン界の中心的人物ばかりで、演奏もカッチリしており、気持ちよく聴くことができますよ。
Tracks:
01: So What
02: Don’t Give It Up
03: The B.P.Blues
04: All Blues
05: Last Nite
06: Emotions Wound Us So
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