オーストラリア出身のバンド、リトル・リバー・バンドによる1975〜1981年のヒット曲から編集されたベストアルバムです。オリジナル盤は1982年に発表されたもので12曲収録。これは当時LP時代だったため時間の制限があったからですが、1999年にCDのみのリリースで18曲入りのものが再発されました。
リトル・リバー・バンドは、全米で初めて成功したオーストラリア出身のロックバンドと言われています。彼らの後にはエア・サプライやメン・アット・ワーク、インエクセスと行ったバンドが成功していますが、いずれも1980年以降の話で、1970年代からヒットを放っていたのは彼らくらいです。
彼らの最大の魅力は、ウエストコーストすら感じさせる夏っぽいハーモニーと言ってよいでしょう。実際、このアルバムジャケットには水着を着て泳ぐ女性が写っており、ジャケットと音がぴったりくる感じです。また歌詞も夏を題材にしたものが多いと思います。
どれも全米を中心にヒットした曲ばかりで、しかも夏っぽい選曲がほとんどなので、これからの季節にしっくりきますね!
とにかく、夏にはこのアルバムは必携!と私は1987年にこのアルバムを購入以来20年以上の長きにわたり思っていると言う、まさに「夏定番」のアルバムなんです。
お勧めは 1978年の大ヒット曲で思わず真夏の太陽に吸い込まれそうな “Reminiscing”、1982年の大ヒット曲で、夏の夕日に黄昏れてしまいそうな “Take It Easy On Me”あたり。もちろんそれ以外の曲も佳曲ぞろいです。
なお、前述した通り本作には12曲入りのものと18曲入りのものが存在するが、実際には12曲入りのものはもう流通していないと思います。現在リリースされている18曲入りバージョンの最大の特徴は、1983年にリリースされた “The Net” というアルバム (これも名作ですが) からのシングル曲、”We Two” と “You’re Driving Me Out Of My Mind” が収録されていることです。それ以外にも1988年にLRB名で出された “Playing To Win”というアルバムからのタイトル曲も収録されています。マスタリングも新たにかけられているようなので、わざわざ12曲入りの旧バージョンを手に入れる必要はないと思います。
Tracks:
01: Lonesome Loser
02: Help On Its Way
03: Cool Change
04: Take It Easy On Me
05: Face In The Cloud
06: Reminiscing
07: The Night Owls
08: Lady
09: We Two
10: The Other Guy
11: Man On Your Mind
12: I’ll Always Call Your Name
13: Down On The Border
14: Happy Anniversary
15: Playing To Win
16: It’s Not A Wonder
17: You’re Driving Me Out Of My Mind
18: It’s A Long Way There
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