Loverboy / Classics

1994年に発表された、もっとも商業的に成功したと言われるカナダのロックバンド、ラヴァーボーイのベストアルバム。

ラヴァーボーイが本格的に知られるようになったのは、1982年の “Working For The Weekend” のスマッシュヒット(ビルボード誌HOT100で29位まで上昇)でした。印象的なカウベルのイントロ、週末のために働くんだ!っていう、前向きでストレートな歌詞が若者の共感を得たのですね。もちろん、日本でもラヴァーボーイの人気は、リードヴォーカルのマイク・レノの男前なルックス、そして「それいけ!ウィークエンド」という、今思えば何ともダサ系な邦題で人気を博したものです。

とはいってもラヴァーボーイというか、マイク・レノが一躍日本中に知られることになったのは、映画 「フットルース」のラブテーマ、”Almost Paradise” の大ヒットと言っても良いでしょう。説明するまでもないと思いますが、この曲はハートのアン・ウィルソンとのデュエット曲。ラヴァーボーイは知らなくてもこの曲を知っている方も多いと思います。ちょっと湿っぽいバラードは日本人向けで、確かに今でも人気曲だったりしますね。

しかし、カナダ出身の彼らの持ち味は軽快なロックンロールなのです。”Almost Paradise” の成功に味をしめたのか、彼らはその後多くのバラード曲をシングルカットしてヒットさせています。( “This Could Be The Night” なんかはパワーポップな感じでなかなかよろしいです)が、やっぱり「カン、カン、カン、ドン!」で始まる “Working For The Weekend” のあの雰囲気がいいんですよ。他に大好きなのは “Lovin’ Every Minute Of It”。この曲もヒットしましたが、もろデフ・レパードなんです。イントロだけ聴いたら間違えると思います。

…とつらつら書きましたが、ラヴァーボーイはシングル向きの作品を多く発表したバンドなので、本作のようなベストアルバムで聴くのが正しいような気がします。一通りのヒット曲が網羅されているので、結構お得な作品と言えると思います。

Tracks:
01: Turn Me Loose
02: Working For The Weekend
03: Take Me To The Top
04: The Kid Is Hot Tonight
05: This Could Be The Night
06: Jump
07: Lovin’ Every Minute Of It
08: Notorious
09: Almost Paradise
10: Lucky Ones
11: Destination Heartbreak
12: Hot Girls In Love
13: When It’s Over
14: It’s Your Life
15: Gangs In The Street
16: Heaven In Your Eyes


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