1989年に発表された、フランキー・ビヴァリー率いるメイズのワーナー移籍第１弾のアルバムです。アルバムのタイトル通り、全体が美しい絹の手触りのような雰囲気で覆われた作品です。

アルバム冒頭のタイトル曲はイントロを聴いてピンとくる方も多いと思いますが、マーヴィン・ゲイへのトリビュート曲です。歌詞が分からなくても、イントロから “What’s Goin’ On” っぽいのですぐに分かるでしょう。
2曲目以降も、スローな曲、ミドルテンポの曲を織り交ぜたスムーズな曲が続きます、彼らならではの独特なグルーヴ感が本当に素晴らしい。特にアルバム前半の “Can’t Get Over You” でのうねり、スローナンバーの “Just Us” での、グイグイ腰に来るベースプレイなどは最高と言う他ありません。

後半はミドルテンポな曲が中心になりますが、どの曲もベースのうねりとリズムトラックがとてもいい。ギターソロもとてもカッコ良くて、ドキドキする様なファンクな曲も。”Love On The Run”、”Mandela”あたりが特にいい曲です。

日本での知名度があまりに低い彼らですが、本国アメリカではかなり人気のあるバンドです。1993年以来新作を発表しておらず、また2011年にメンバーのバグ・ウィリアムスが死去したりで、活動は以前程活発ではありませんが、それでもツアーは毎年行っているとのことです。日本に来ることはまずないと思いますが、是非とも彼らの熱いグルーヴを間近で体験したいものです。

Tracks:
01: Silky Soul
02: Can’t Get Over You
03: Just Us
04: Somebody Else’s Arms
05: Midnight
06: Love’s On The Run
07: Change Our Ways
08: Songs Of Love
09: Mandela
10: Africa