ネッド・ドヒニーの1989年のアルバム。
1980年代の彼は、シンガーとしては事実上活動を停止しており、このアルバムはなんと12年振りのアルバムです。この間、ソングライターとしてはチャカ・カーンのヒットでも知られる”Whatcha Gonna Do For Me?”や、ジョージ・ベンソンの “Never Too Far To Fall” と言った曲のソングライティングが中心になっていたようです。
さてこのアルバム、この12年間の、言って見ればマイペースで活動していた間を総括したようなものかなと言えます。非常にリラックスした演奏、そしてヴォーカルを聴かせてくれます。前述した”Whatcha Gonna Do For Me?” (ものすごくソウルフルな雰囲気のある西海岸ロックの名作!) が収められている他、彼の暖かいヴォーカル、そしてアコースティックギターに触れることができます。
この曲でのジョン・ロビンソンのドラミングもR&Bっぽいですし、旧友であるアヴェレージ・ホワイト・バンドのハーミッシュ・スチュワートも参加しており、全体的にR&Bっぽさがあるのは従来の作品通り。カッコいいです。
演奏のレベルも非常に高いですし、良質のAORアルバムと言うこともできるでしょう。アルバムジャケットにもあるサーフボードを抱えた夏の日にぴったりの、そんな雰囲気を持ったアルバムになっています。名作。
Tracks:
01: Whatcha Gonna Do For Me?
02: Love’s A Heartache
03: ‘Til Kingdom Come
04: Follow Your Heart
05: Back To The World
06: Heartbreak In The Making
07: Can’t Help But Love Her
08: Life After Romance
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