NONA REEVESの2006年作品。ここ最近この系統の音楽をかなり聴き込むようになりまして、本作も素晴らしい出来、夏にはうってつけの作品になっております。

もともとは、RHYMESTERの宇多丸がフィーチャリングされた「ラブ・アライブ」という曲を聴きたくて購入しました。アップテンポの懐かしいディスコサウンドなバックトラックに西寺郷太さんの透き通ったヴォーカル、そして間に入る宇多丸のラップが見事にマッチして素晴らしい曲に仕上がっておりました。途中に入る西寺郷太の（ほとんど聞き取れないくらい速い）ラップも聴き所。ディスコサウンドと言っても、全体的な曲調は非常にポップで聴きやすいです。

と言う中、宇多丸師匠にとって最高のサマーソングが、本作に収められた「透明ガール」ということで、これも聴き始めたのだが、これも最高の出来。
リズムはスカですよ。夏っぽいでしょう？深いことを考えずに楽しめるポップな出来になっていて、私にとっては山下達郎の80年代の一連の名作と並び最高のサマーソングと相成りました。途中で入る女性コーラス陣には土岐麻子さんも参加していて、声ですぐわかる存在感。あー、夏っていいな！と気分も高揚してきます。

この2曲以外にも、「プリズマティック・レイディ」で聴かせる切ないヴォーカルと寂し気な夏の夕方を思わせるムーディーなバックトラック（ただし歌詞はかなり難解）、スティーヴィー・ワンダーの “Too High” のカバーも収録。黒っぽくてはじける程ポップで、都会的なNONA REEVESの魅力をふんだんに堪能することができます。

Tracks:
01: NNNブレイクダウン〜サニーに捧ぐ〜
02: 透明ガール
03: ポップ・シティ
04: ラヴ・アライヴ feat. 宇多丸
05: プリズマティック・レイディ〜哀しみで目もくらみ〜
06: 狛犬の詩
07: トゥー・ハイ
08: 奇蹟
09: クリスマス・タイム
10: ボブ