2019年発表のノーナ・リーヴスの作品です。
昨年結成20周年を迎えたベテランバンド。前作 “MISSION”以来2年ぶり、オリジナルアルバムとしては通算16作目となります。
“MISSION”では、良い曲揃いではあったものの、アルバムとしては若干とっ散らかってるかな?という印象があったのですが、この作品では対照的に、アルバムとしてのまとまりとしてはとても良いなと感じる作品になっています。
冒頭のタイトルトラックは、Apple Musicでも先行配信が行われた曲です。ギターロック的なイントロから始まり「あれ?」と一瞬思ったのですが、その後はノーナっぽい綺麗なメロディとカチッとした演奏になりホッとしました。
その後はほぼノーナワールドと言っても良い、ポップで少しだけ懐かしさを感じるサウンド、そして途中でちょっと変わったコード進行になったりするメロディを聴かせてくれます。もちろん西寺郷太さんのヴォーカルも大きな魅力。
ノーナとの共演が(何故か)とてもしっくりくるRHYMESTERをフィーチャーした「今夜はローリング・ストーン」という弾けた曲もあるのですが、「ガリレオ・ガール」「Disco Masquerade」はまさにポップの王道と言えるでしょう。
「Go Home」はスティーヴィー・ワンダーのカバーで、敢えてその曲で来たか!と思いました。彼らのセンスにはいつもスゴいと感じさせられるんですけど、タイトなリズムと印象的なリフ、郷太さんの完璧なヴォーカルで素晴らしいカバーになっています。
エンディングの美しいポップバラード「遠い昔のラヴ・アフェア」で締めるまで、あっという間に聴き通してしまいます。本作は近年でも一番の作品ではないかと感じました。
Tracks:
01: 未来
02: ガリレオ・ガール
03: 今夜はローリング・ストーンズ feat. RHYMESTER
04: Physical
05: Sad Day
06: プレジデント・トゥナイト
07: Go Home
08: Sorry Jo Jo
09: Aretha
10: Disco Masquerade
11: 遠い昔のラヴ・アフェア
コメントを残す