大江千里のデビュー以来1989年までのヒット曲を収めたベストアルバム。個人的に好きな曲が多く選ばれていて嬉しい選曲になっています。
特に彼が一時期好んで多用した、ポップなホーンセクションが印象的な「POWER」、落ち着いた感じのAOR風な味付けの「贅沢なペイン」、ミッドテンポの「STELLA’S COUGH」、美しいバラードの「Rain」が非常に良いですねえ。この辺の曲はヒット曲という感じではないのですが、彼にとってまさに絶頂期だったのか、美しいメロディが印象に残ります。
そして「フレンド」。これははっきり言って涙出ますね。ベタなバラードではあるけれど、何なんでしょうね。
これらの曲がヒットした1980年代後半の時期は、私自身高校生〜受験生の頃であり、何かとこういったミッド〜スローテンポの曲は心に残っています。彼の歌う歌詞はその頃の私自身と重なっていたりしていて共感する部分があるのです。
私と同世代の人たちには「学祭」「放課後」なんていう最近の曲では滅多に耳にかかれないフレーズが共感を呼びますし、もしかしたら若い世代の人も新鮮に聞こえるのではないかと思ったりします。「フレンド」の歌詞なんかは21世紀に入った今でも共通する物悲しさを感じるのですがいかがでしょうか。
不思議に思ったのはデビュー曲の「十人十色」が収められていないことですが、結局彼の次のベストアルバム (Sloppy Joe II) に収められた、ということでまあ良しとしましょう。
Tracks:
01: Water & Power
02: POWER
03: ワラビーぬぎすてて
04: REAL
05: Glory Days
06: 贅沢なペイン
07: コンチェルト
08: STELLA’S COUGH
09: 三人目のパートナー
10: Rain
11: ふたつの宿題
12: フレンド
13: Man On The Earth
14: きみと生きたい
15: BOYS & GIRLS
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