フィロソフィーのダンス / エクセルシオール ​

待望のフィロソフィーのダンスの3rdアルバムです。

前作「ザ・ファウンダー」は、このTomy’s Music Reviewで2017年のベストアルバムに選出させて頂きました。
ここ最近の彼女たちの活躍ぶりには目を見張るものがあり、昨年の文化放送での冠番組放送、Scoobie Dooとのコラボ、ステラボールでのワンマン、今年に入ってからはテレビ東京「ザ・カラオケ☆バトル」へのメンバー日向ハルの出場、この春からは深夜枠ですが地上波で冠番組開始など、だんだん来たぞ!という感じです。

本作でも、ソウルやファンクをベースとした大人にもグッとくるメロディと、4人それぞれ個性のあるヴォーカルがとても魅力的です。作詞家ヤマモトショウ氏の独特な歌詞(曲のタイトルを見ても分かると思います)、バンドセットではギターも演奏する作曲家の宮野弦士氏のブラックミュージックを十分に吸収した曲作りには感動すら覚えます。とても20代半ばとは思えないです。「イッツ・マイ・ターン」「バイタル・テンプテーション」の激しめの楽曲は、正直中年の方でもノレます。

一方で、静かな曲も本作では素晴らしい出来になっていて、特に「ヒューリスティック・シティ」でのメンバーの奥津マリリの透き通ったヴォーカル、他メンバーの抑え気味なヴォーカルのバランスが絶妙で超名曲です。昨年末にScoobie Dooが全面参加した「ラブ・バリエーション」のシングルのカップリングで初めて聞きましたが、恐らくこの曲が私にとって今年のベストソングに選ばれるんじゃないかと思っています。

また、CDでは最後に収録されている「ハッピー・エンディング」は、ゴスペル調という評判 (宮野弦士氏もそうコメントしています)ですが、私はゴスペルというよりサザンソウルの雰囲気を強く感じていて、デビューして3年の彼女たちがここまでソウルミュージックを吸収したのか!という驚きを覚えました。もうアイドル・ポップの域は完全に超えていますね。音楽的にも大いにおすすめできる作品と言えます。

フィロソフィーのダンスは定期的に新曲を配信しているため、収録されている曲の多くは普段チェックしているファンの方たちにはおなじみのものが多いです。音源として新曲なのは「フリー・ユア・フェスタ」「ハッピー・エンディング」の2曲です。フィロソフィーのダンスの音楽を熱心に聴いている人たちには、この点だけが惜しい!もっと新しい曲が聴きたい!と思ったかもしれません。しかし彼女たちは新曲を積極的にライブや配信で発表していますから楽しみにしておいてよいと思います。

それにしても、タイトルが全部カタカナ!

Tracks:
01: イッツ・マイ・ターン
02: ラブ・バリエーション
03: スーパーヴィーニエンス
04: ロジック・ジャンプ
05: フリー・ユア・フェスタ
06: パレーシア
07: シャル・ウィー・スタート
08: スピーチ
09: バイタル・テンプテーション
10: ヒューリスティック・シティ
11: ライブ・ライフ
12: ハッピー・エンディング
13: ネクスト・クリスマス *配信のみ


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