フィロソフィーのダンス / ザ・ファウンダー

フィロソフィーのダンスの2ndアルバム(2017年リリース)。1stアルバムもいい作品でしたが、本作も素晴らしいです。

フィロソフィーのダンスは、奥津マリリ、佐藤まりあ、十束おとは、日向ハルの4名からなる4人組アイドルグループ。この4人、皆さんそれぞれに声に特徴があります。なめらかなマリリ、正統派なまりあ、アニメ声なおとは、本格派ヴォーカルなハル。皆が個性的な声質であるにも関わらず、見事なバランス感を保っているのがこのグループの魅力です。

一方曲の方ですが、私の様なアラフィフの琴線に触れるような70-80年代あたりのディスコサウンド、ファンク、AORを行き来する様な曲調で非常に心地よく感じられます。この時期のサウンドにインスパイヤされているなあというのが、この頃の音楽をリアルタイムで聴いていた身としては感じますね。歌詞はグループ名から想像がつくかと思いますが、どちらかと言えば難解、というか独特。歌詞も曲も歌も一般的に言われるアイドルのレベルは超えていると思います。

1曲目の「ダンス・ファウンダー」からたたみかけるようなファンクポップは、グッと引き込まれます。佳曲揃いなのですっと聴き通すことができます。個人的には「ライク・ア・ゾンビ」「バッド・パラダイム」あたりのミッドテンポな曲がお気に入りです。「ベスト・フォー」は、あれ?どこかで聴いた事があるイントロだぞ?これなんかは敢えて分かる人をニヤッとさせる演出なんだろうなと思います。「ジャスト・メモリーズ」はしっとりしたバラード調で、ここではヴォーカルの実力がいかんなく発揮されています。
きっと本作を聴いたらライブを見に行きたくなるはず。かなり本格的な音楽作品になっているので、音楽ファンには是非オススメしたい1枚です。

ライブでは是非ホーンも入れて生演奏の魅力も出して欲しいと思ってます。

[Tracks]
01: ダンス・ファウンダー
02: ライク・ア・ゾンビ
03: はじめまして未来
04: エポケーチャンス
05: 夏のクオリア
06: ニュー・アタラクシア
07: バッド・パラダイム
08: ミスティック・ラバー
09: ドグマティック・ドラマ
10: アルゴリズムの海
11: ベスト・フォー
12: ジャスト・メモリーズ
13: ソバージュ・イマージュ
14: DFT!


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