リック・ジェームスと言えば、1981年にGive It To Me Babyが大ヒットしていきなり人気者になったファンクアーティスト。(それ以前にもソウル界隈ではヒット曲がありましたが、リアルタイムでは今一つ印象にありません)
当時中学生〜高校生だった私は、大ヒットしたアルバム 「Street Songs」のジャケットを見て、なんか気色の悪い、チャラくて恐いニイちゃんみたいなイメージがあった訳なんですが、実際にアルバムを聴くと結構聞き応えのある曲もあって好きなアーティストでした。
もっとも実際にはドラッグやりまくりの恐いニイちゃんだったという話もありますね…。
そんな彼のベストアルバムの紹介です。2006年、モータウンからの発売。
リック・ジェームスも意外とベスト盤が多く出回っているアーティストなのですが、アルバムとして聴くのであれば、これが質・量ともバランスが取れてていいと思います。
ヒット曲はしっかりカバーされていますし、テンプスとの共演である “Standing On The Top”」” (これめっちゃ好き)、スモーキー・ロビンソンと共演した超名曲 “Ebony Eyes” も当然収録。まあいずれもヒットしましたので。
そして何と言っても嬉しかったのは、ティーナ・マリーとのデュエット “Fire And Desire” が収録されていることですね。これは前述の “Street Songs” に収録されている曲ですが、シングルリリースはされていません。このサザンソウル風バラードは、あの「ギビトゥミベイビー!」って叫んでるチャラい彼(あくまで私の印象)と全く雰囲気が違っていて、こんなに素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれるんだと感動した曲でもあります。
リック・ジェームスは2004年に56歳で亡くなりましたが、プロデューサーとしてもアメリカのファンクシーンを牽引していましたので、非常に惜しい人をなくしたと思いました。
初心者向けファンクの教科書の一つで、是非とも聴いてほしいと思います。
Tracks:
01: You And I
02: Mary Jane
03: Bustin’ Out
04: High On Your Love Suite
05: Love Gun
06: Big Time
07: Give It To Me Baby (Part 1)
08: Super Freak (Part 1)
09: Fire And Desire
10: Standing On The Top
11: Dance Wit’ Me (Part 1)
12: Cold Blooded
13: Ebony Eyes
14: 17
15: Can’t Stop
16: Glow
17: Loosey’s Rap
コメントを残す