リッキー・リー・ジョーンズのセカンド・アルバム(1981年リリース)。名作と言われグラミー賞を総なめにした前作同様、ラス・タイテルマンとレニー・ワロンカーによるプロデュース作品です。
前作があまりに名曲揃いで完成された作品であったこともあり、本作品はどちらかというと地味な印象を受ける作品ですが、決して聞き飽きない、前作並みに完成度の非常に高い作品になっていると思います。
基本路線は前作と変わりなく、特に “Pirates (So Long Lonely Avenue)” あたりは前作の “Chuck E’s In Love” みたいな、ちょっとハネたリズムにリッキー・リー・ジョーンズのかわいらしさ感じるヴォーカルが入っていて、キャッチーでなかなか良いです。バックのホーンセクションも前作っぽく感じますがメンバーはランディー・ブレッカー、デヴィッド・サンボーン、トム・スコットと超豪華。
ホーンセクション以外についてもスティーヴ・ガッド、スティーヴ・ルカサー、ドナルド・フェイゲンなど、こちらも超豪華。
その他、”A Lucky Guy” や “Traces Of The Western Slopes” と言ったゆったりした曲では、やや地味な感じはあるものの、秋の夜長に部屋で落ち着いた雰囲気でじっくり聴きたい作品です。
本作からアルバムジャケットに彼女のアーティスティックな面が出てきてまして、これ以降のアルバムは中身だけでなくジャケットの芸術性を楽しむことができるようになります。このアルバムのジャケットはハンガリー生まれの写真家、ブラッサイによる”Lovers”という作品で、ジャケットを眺めながら聴くのも良いでしょう。
Tracks:
01: We Belong Together
02: Living It Up
03: Skeletons
04: Woody And Dutch On The Slow Train To Peking
05: Pirates (So Long Lonely Avenue)
06: A Lucky Guy
07: Traces Of The Western Slopes
08: The Returns
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