ザップのリーダー格のロジャー・トラウトマンによる1987年リリースのソロアルバム。ソロとは言っても、バックを固めるメンバーのほとんどがザップのメンバーですので、ほぼザップによるアルバムと言っても良い内容となっています。
最初の曲はロジャー・トラウトマンにとって最大のシングルヒット”I Want To Be Your Man”。アルバム冒頭を飾る曲としては意外なバラード曲です。それ以降は正統派ファンクを中心にラップあり、ギタージャズっぽいインスト (“Composition To Commemorate”)あり、バラードありと種々雑多。ロジャーのマルチプレイヤーぶりをまざまざと見せつけてくれます!
この中でも驚きはジェームス・ブラウンの大ヒットで有名な “Papa’s Got A Brand New Bag” でしょう。JBのファンクの雰囲気はそのままに、ロジャーにしかできない、トーキングボックスをフル活用した、あの世界に引きずり込んでくれます。
また、プリンスっぽいファンク “Private Lover”、冒頭の “I Want To Be Your Man” をそのままインストにした様な “I Really Want To Be Your Man”、キンクス (というよりヴァン・ヘイレンと言った方が正しい?) の “You Really Got Me” 的なギターリフがフィーチャーされためっちゃカッコ良いハードロック・ファンク “Bedistgutarist-A-Rown” の最後の3曲は圧巻。まさに何でもできる才能を持ったロジャーの独壇場で、このアルバムが発売された頃からトーキングボックスに興味を示していた私にとっては、何とも言えないすごさを感じました。超名作です。
Tracks:
01: I Want To Be Your Man
02: Night And Day
03: Been This Way Before (rap)
04: Composition To Commemorate (May 30, 1918)
05: Papa’s Got A Brand New Bag
06: Thrill Seekers
07: Tender Moments
08: If You’re Serious
09: Private Lover
10: I Really Want To Be Your Man
11: Bedistguitarist-A-Rown
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