1992年に発表された英国出身の黒人ギタリスト、ロニー・ジョーダンのデビューアルバムです。
ラジオから流れてきた、マイルス・デイヴィスの “So What” を、ヘビーなリズムトラックに乗せ、本格的なジャズギターを聴かせるという斬新なスタイルがとても印象的で、思わず購入した作品です。当時私は、「これがCool Jazzってやつ?」と思い好奇心もありました。
アルバム全体を通して聴いてみても、この系統の音楽らしくクールな打ち込みをバックに、ヒップホップのような現代ポピュラー音楽のエッセンスを織り交ぜながら、正統派のジャズギターを聴かせる演奏が続きます。
現代的なバックトラックに、きわめて正統派のギターというミスマッチが不思議な感覚ではあります。
オリジナル曲のタイトル曲、”After Hours (The Antidote)” のようなミッドテンポの曲は非常に都会的でおしゃれ。非常に心地よくて1日の疲れを癒やしてくれる、そんな気がします。
これ以外にも、なかなかかっこいいコンテンポラリージャズの作品が揃っていて、1990年代のジャズはこう言う風になっていくのかなという予感を感じた作品です。
Tracks:
01: Get To Grips
02: Blues Grinder
03: After Hours (The Antidote)
04: See The New
05: So What
06: Show Me (Your Love)
07: Nite Spice
08: Summer Smile
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