杉山清貴&オメガトライブ / SINGLE’S HISTORY

杉山清貴&オメガトライブの、デビュー曲からのヒット曲を収録した、1985年発表のベストアルバムです。

収録曲は10曲。杉山清貴をメインに据えたオメガトライブの活動期間は1983-1985年頃なので、その間の発表曲集ということになります。

このメンバーでのシングル曲は、意外に少なくわずか7曲で、そのうち最後のシングルになった「ガラスのPALM TREE」は収録されていないのが残念だが、リリース時期から考えたら仕方ないでしょう。内訳としては、シングルA面の作品が6曲、B面の作品が4曲という構成になっております。

10曲とという長さは、懐かしがって聴きたい向きには時間的に長過ぎす短過ぎず、ちょうどいいベスト盤だと思います。
当然のことながら、アルバムジャケットも「いかにも」と言う感じの「夏の海外の街並み」的な風景で、これまたよろしい雰囲気。

ベスト盤なので個々の作品についての詳細説明は省略しますが、私のような、バブル真っ只中に日本のヒット曲を聴き込んだ人間にとっては、全ての曲が思い出そのもの。改めて聴き直すと少し気恥ずかしくなるシチュエーションの歌詞があったりしますが、それも思い出ですね。バブル期特有の雰囲気を感じます。
個人的に大好きなのは「ふたりの夏物語」と「JOANNA」の2曲。「ふたりの夏物語」は、いうまでもなく彼らの最大のヒット作で、「JOANNA」は「RIVERSIDE HOTEL」のB面に収められた曲で、「隠れた名曲」と言われています。
特に「JOANNA」での「海沿いのビストロ」とか「ロゼ色のベランダに10月のシルエット」「薄手のラムのセーター」などのフレーズはくすぐられます。雰囲気いいですよね。うんうん。

ただし、本作はいわゆる「復刻版」的な作品の様で、最新で新品として販売されているものでもオリジナルのマスタリングのままになっている模様。それがいいと言う人もいるといると思うのでここで批判的なコメントはしませんが、音質的にもオリジナルに忠実=現代からしたらマスタリングの点でちょっと違和感を感じてしまう人もいるかもしれません。その点が気になるようであれば、後に発売された別のベスト盤のほうがいいのかもしれません。

本作での収録曲の順番はある程度考えられているように思います。(リリース順ではありません)
ベスト盤ではありますが、安易に収録しましたという感じではなく、一つのアルバムとして聴くことができると思います。
このわずか4~50分のアルバムを聴いただけですぐさま80年代にタイムスリップできるのは音楽ならではですね。杉山清貴のヴォーカル時代のベスト盤としては、一番おすすめかなと思います。

Tracks:
01: 君のハートはマリンブルー
02: ROLLING MEMORIES
03: ふたりの夏物語
04: Joanna
05: サイレンスがいっぱい
06: アスファルト・レディ
07: 愛を巻き戻して
08: サマー・サスピション
09: Farewell Call
10: Riverside Hotel


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