まずすごく印象的なアルバムジャケットです。どアップの若い女性。”The Wreckers” のロゴはカントリーっぽい雰囲気が漂っていますが、写っている女性はカントリーアーティストっぽくない面持ち。そして、片方の女性がどこかで見たことあるなあというのが第一印象でした。
で、しばらくした後、その左側の女性がミシェル・ブランチであることを知り驚きました。
確かにミシェル・ブランチって、ロックアーティストというよりはポップヴォーカリスト的なイメージが強かったのだが、まさかカントリーのアルバムを作るとは思えなかったのです。
つい数年前にはカルロス・サンタナのアルバムでめちゃめちゃ好きな “The Game Of Love” という曲を大ヒットさせていて、その前後からお気に入りのシンガーだったのです。
そして、このアルバムの冒頭を飾る “Leave The Pieces” で更に衝撃。典型的なコンテンポラリー・カントリーではありますが、カントリー色の強い曲。ミシェル・ブランチのリードヴォーカルも、途中で見事なハーモニーをかぶせてくるジェシカ・ハープ。バックの演奏もカントリー以外の何物でもありません。今までのミシェル・ブランチのアルバムで聴けるタイプの曲では全くないのです。ジェシカ・ハープはあまりソロでは知られていませんが、ここ数年ミシェル・ブランチのツアーメンバーとして活躍していたようです。
その次の “Way Back Home” も “Good Kind” も同様。今時の他のアーティストにはない、ハーモニー中心の曲が続きます。そしてそれらが全て見事に決まっています。全米ヒットもした “My, Oh My” も然りです。
とにかくヴォーカルを全面的に押し出したアルバムで、ヴォーカルはもちろん演奏も耳から離れないほど美しく、透明感あらい。久し振りにハーモニーに酔ってしまう曲たちに出会えた、そんなアルバムです。
Tracks:
01: Leave The Pieces
02: Way Back Home
03: The Good Kind
04: Tennessee
05: My, Oh My
06: Stand Still, Look Pretty
07: Cigarettes
08: Hard To Love You
09: Lay Me Down
10: One More Girl
11: Rain
12: Crazy People
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