久し振りにカントリーのレビューをやってみようと思います。どれにするか考えましたが、最近聞くことの多いトビー・キースのベスト盤を書くことにします。
この “Greatest Hits Volume 2″、リリースは2004年。トビー・キースの2000年から2004年までのヒット曲を集めたベストアルバムです。1999年の “How Do You Like Me Know?” から3曲、2001年の “Pull My Chain” から3曲、2002年の “Unleashed” から3曲、ピックアップされています。残り5曲のうち新曲は3曲、過去に発表された曲のライブバージョンが2曲という収録となっております。
Toby Keithといえば、アメリカにおける9-11のテロ事件をストレートに批判した “Courtesy Of The Red, White And Blue” が日本のマスコミに「アメリカの愛国歌」みたいな扱いで紹介されたりした辺りから知られるようになってきた様な気がします。このアルバムでも当然のことながらこの曲は収録されていますが、この歌詞を聞くと、まあかなりの過激さに驚きます。
さてこのアルバムですが、全体的に通して聞くと、彼の力強いヴォーカルとカントリーっぽさにこだわらないロック系の面も見え隠れする曲が多く、カントリーファン以外でも充分聴きごたえのある内容だと感じます。
ただ、非常に残念ながらベストアルバムの評価となるとちょっとだけ不満が残ってしまいます。というのは、このアルバムが発売されたのは2004年11月ですが、この約1年前に発売された大ヒットアルバム “Shock’n Y’all” からの収録が全くないのです。なぜなのかは分かりませんが、それ以前のアルバムから収録する曲が多過ぎて、次のベストアルバムに回さざるを得なかったのでしょうか。
ただやはり、順番からすると “Shock’n Yall” のヒット曲はこのベストアルバムに収録してほしかったなと思う。
とは言え、全般的には日本でなかなか活躍の度合いが分かりにくいカントリーアーティストは、まずはこういうベスト盤から入るのが定石だと思いますので、興味のある方は是非どうぞ。
Tracks:
01: How Do You Like Me Now?
02: Country Comes To Town
03: You Shouldn’t Kiss Me Like This
04: I’m Just Talkin’ About Tonight
05: I Wanna Talk About Me
06: My List
07: Courtesy Of The Red, White And Blue
08: Who’s Your Daddy?
09: Beer For My Horses
10: Stays In Mexico
11: Mockingbird
12: Go With Her
13: You Ain’t Much Fun (Live)
14: Should’ve Been A Cowboy (Live)
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