土岐麻子 / Talkin’

今年 (2008年) 初めて知ったアーティスト、結構多いんですが、その中で圧倒的にピカイチなのが、この土岐麻子です。RHYMESTER宇多丸さんの紹介 (と言っても宇多丸師匠とは面識ありません) で知った彼女。もともとは1990年代後半から「渋谷系バンド」とも呼ばれていたシンバルスのヴォーカルをしていた方。あーそうか。シンバルズですか。ということで、シンバルズ解散後ソロに転向した彼女の2007年発表のアルバムです。

アルバム全体に言えるのは、気持ちよく上質なポップ感覚と、土岐麻子のとてもキュートなヴォーカル。
前半から爽やかにかけていくポップサウンドはこの上なく心地よいです。一昔で言うEPOのヴォーカルを思い出したりもする、極上のポップアルバムに仕上がっています。多くの曲が比較的ゆったりとしたキャッチーなメロディーで、聴いていて清々しく、かつリラックスできる作品です。特に奥田健介作曲の「モンスターを飼い馴らせ」、川口大輔 (土岐麻子と幼馴染!)作曲の「ファンタジア」は、ゆったりした曲に土岐麻子の落ち着いたヴォーカルが沁みる名曲となっています。

土岐麻子の作品で多く見られるリメイクですが、今回は2曲収録されています。
「青空のかけら」はご存知の通り斉藤由貴による1986年の大ヒットのリメイク。私にとっては、この曲が斉藤由貴のフェイバリットの一つなんですが、改めてつくづく亀井登志夫の名作だなと感じます。
「カモナマイハウス」は言うまでもなく有名なオールディーズで、数多くのシンガーによって歌われていますが、このリメイクでは特に江利チエミへのリスペクトを強く感じました。

今年の夏ももう後半に差し掛かっていますが、残り少ない夏を過ごすためには必須なアルバムだと言えます。この清々しさはなんとも気持ち良い。大人のためのポップ・アルバムの名盤だと言えるでしょう。

Tracks:
01: モンスターを飼い馴らせ
02: HOO-OON
03: ファンタジア
04: MY SUNNY RAINY
05: 青空のかけら
06: TALK SHOW
07: 眠れる森のただの女
08: サーファー・ガール
09: WALK ON
10: 風とうわさ
11: COME ON A MY HOUSE


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