「フィッシング・ライフ」に続く、4人組アイドルグループ「つりビット」の2ndフルアルバムです(2015年発表)。彼女たちは2019年3月に惜しまれつつも解散してしまったため、これが最後のオリジナルアルバムになってしまいました。
アルバムジャケットでお分かりのように、全体的に夏の雰囲気が全開な作品です。
ご存知の方には説明の必要もないのですが、つりビットは「つり(釣り)」をコンセプトに結成された、かなり異端とも言えるアイドルグループで、名前とコンセプトだけ聞くと「色モノアイドル?」と思う人も多いと思います(実際私の周りにもそう言う人がいます)。ですけど、釣り→海→夏と連想していくと、夏っぽい音楽を期待できるのではないでしょうか?(私が初めて彼女たちの曲を聴く前の期待はここにありました)。
そして本作ではこの期待を全く裏切らないものになっていました。1曲目に収録されているアルバムタイトルトラックのイントロで流れるギターのカッティング、そして4人のヴォーカル。この爽やかさにグッときますよ。基本、アイドルポップの王道を行っていて、私はこのアルバムの出来に早くもウンウンと頷いてしまいました。
聴きどころは何と言っても前半の畳み掛けるようなサマーチューンの数々。間に③のようなミドルテンポの曲(これが良い)を織り交ぜながら、「夏!」と言う感じのストレートなアイドルポップ。翳りを感じさせないカラッと乾いた感じの曲が並んでいて、聴いていてとても気持ちが良くなります。また、「夏=ラテン」ということで、⑦のような変化球もあります。ここ数年、私にとって「夏に聴くアルバム」の一つとしてずっと聴いています。アイドルポップとしてだけでなく、純粋な音楽作品として聴いても傑作だと言っていいでしょう。
それと、彼女たちならではの「魚」「釣り」にこだわる歌詞や曲のタイトルにも是非注目してみて下さい。
Tracks:
01: BLUE OCEAN FISHING CRUISE
02: 裸足のマーメイド
03: 渚でラテアート
04: 妄想フィッシング学園
05: Get ready Get a chance
06: chuしたい
07: ギョギョギョムーチョ
08: 釣り銭はいらねぇぜ
09: レモン海岸
10: 潮風日記
11: カモメペリカンストーリー
12: おさかな形キャンディー
13: ウロコ雲とオリオン座
14: ニガシタサカナハオオキイゾ
15: 負けないガッツ ~いつか世界を釣り上げます~
16: My Victory
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