2022年9月にブルーノートからリリースされたカナダの詩人、レナード・コーエンのトリビュートアルバムです。

参加しているのは、下の曲名紹介にも記しましたが超豪華メンバー。
久し振りに聴くピーター・ゲイブリエルやイギー・ポップが非常に楽しみでした。

曲を聴き始めると、ピーター・ゲイブリエルの押し殺したような低音ヴォイスに少々驚きました。80年代に大ヒットを連発した頃とはかなり雰囲気が違いました。
もう30年、40年も前のことなので当然かも知れませんが。
その後、イギー・ポップの “You Want It Darker” を聴いてみた所、彼も似た感じの声で歌っていたのにまた驚きました。
どうしても、レナード・コーエンの歌を歌おうとするとこういう感じになるんだろうなという印象が強かったですね。

そういう思いでいえば、女性ヴォーカリストによるカバー曲はレナード・コーエンの雰囲気と若干変わっていて楽しめたなと思います。
特にレナード・コーエンの代表曲とも言える “Hallelujah” を歌っているサラ・マクラクラン、”Steer Your Way” を歌うノラ・ジョーンズ、そしてなんと言っても “If It Be Your Will” を歌うメイヴィス・ステイプルズは素晴らしかったです。

普段あまりトリビュート・アルバム的なものはあまり聴かないのですが、まあまあ楽しめたかな？という印象でした。ヘビーローテーションという感じにはならないかも知れませんが、時々無性に聴きたくなる作品です。

Tracks:
01: Steer Your Way (Norah Jones)
02: Here It Is (Peter Gabriel)
03: Suzanne (Gregory Porter)
04: Hallelujah (Sara McLachran)
05: Avalanche (Immanuel Wilkins)
06: Hey, That’s No Way To Say Goodbye (Luciana Souza)
07: Coming Back To You (James Taylor)
08: You Want It Darker (Iggy Pop)
09: If It Be Your Will (Mavis Staples)
10: Seems So Long Ago, Nancy (David Gray)
11: Famous Blue Raincoat (Nathaniel Rateliff)
12: Bird On Wire (Bill Frisell)