Warren Zevon / Learning To Flinch

ウォーレン・ジヴォンが1990年代前半に各地で行ったアコースティックコンサートツアーを収録したライブアルバムです(1993年発表)。
収録地はアメリカを中心にイギリス、オーストラリア、ドイツなどなど世界各地。彼の力強い骨太なヴォーカルと、かきならすようなギタープレイが印象的です。彼一人でのパフォーマンスで、また最小限の楽器でのツアーであり、内容もアコースティックなサウンドであるため、ウォーレン・ジヴォン独自のアンプラグドアルバムと呼ぶこともできるでしょう。

ギター一本でひたすらロックンロールする彼は力強くもあり、寂しくもあり。また、リンダ・ロンシュタットのカバーでもお馴染みの名曲 “Hasten Down The Wind” で聞かれる、あまりに寂し気なピアノは、実に美しいです。

“Roland The Headless Thompson Gunner” は、彼のパフォーマンスでは良く耳にすることができましたが、本アルバムに収録されているのは11分以上にわたる超ロングバージョンで聴き応えあり。
それ以外にも、もともと彼はヒットメーカーとは言えなかったとはいえ、彼の代表的な作品は一通り網羅されています。

なお、本作品では新曲も収録されています。”Worrier King”、”Roland Chorale”、”The Indifference Of Heaven” の3曲。
ロックファンの心をくすぐる名曲ぞろいである。彼のソングライティングの才能につくづく感心してしまいますね。

ウエストコーストのシンガーソングライターでありながら、爽やかさを全く感じさせない不思議なアーティストであるウォーレン・ジヴォンの魅力がとても良く出ているアルバムだと言える。

Tracks:
01: Splendid Isolation
02: Lawyers, Guns And Money
03: Mr. Bad Example
04: Excitable Boy
05: Hasten Down The Wind
06: The French Inhaler
07: Worrier King
08: Roland Chorale
09: Roland The Headless Thompson Gunner
10: Searching For A Heart
11: Boom Boom Mancini
12: Jungle Work
13: Piano Fighter
14: Werewolves Of London
15: The Indifference Of Heaven
16: Poor Poor Pitiful Me
17: Play It All Night Long


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