Willie Nelson / Bluegrass

ウィリー・ネルソンの何作目かわからないくらいのニューアルバムです。
(2023年9月リリース)
Wikipediaで確認してみたところ、どうやらスタジオ録音のオリジナルアルバムとしては100枚目。この他にライブアルバムが14枚、コンピレーション(ベストアルバムなど)が51枚とのことなので、何枚目の作品かは、読者の方にご判断いただきましょう。

さて、そんなウィリー御大の「Bluegrass」、本作ではなんと彼のギター「トリガー」を手にせず、ヴォーカルに専念するという画期的な作品となっています。

この「トリガー」はウィリー・ネルソンの音楽キャリアを語る際には外せないギターで、1969年に入手したマーチンのN-20(ナイロン弦)です。ボディにはピックが当たる場所に穴があいており、全く知らない人にとっては使い物にならなさそうなギターなのですが、ウィリー・ネルソンは入手以来50年以上に渡って常にこのトリガーと共に歌ってきているのです。

ちょっと話がずれましたが、タイトルが「Bluegrass」ということもあり、彼の過去の楽曲をブルーグラスアレンジで演奏したセルフカバー作品ということになります。

ブルーグラスとカントリーの区別がつかない方も多いのではないかと思うのですが、基本的な構成としては、ギター、マンドリン、フィドル、バンジョー、アップライトベース、そして場合によりリソネーターギターとなっております。つまり一番の特徴は「ドラムスがない」ということです。リズムセクションはアップライトベースが担当する、というイメージです。

選曲は比較的以前(70年代)のものが中心に選ばれているようです。
私が本格的にウィリー・ネルソンを聴き始めた80年以降なので、Yesterday’s WineやOn The Road Againと言ったところは馴染みがあります。それ以前の曲はあまり聞いてきていないので、新曲という感覚で聴いていますが、どの曲も楽しい雰囲気に溢れていてなかなかいい感じです。ウィリー御大もリラックスして歌ってます。

私はここ数ヶ月、ブルーグラスの作品をいろいろと探しながら聞くことが多くて、今後ご紹介していこうと思っていたのですが、そんな時に90歳を過ぎたウィリー御大のブルーグラス作品が聴けてとても嬉しゅうございました。
週末の午後などにリラックスした気分で聞ける、そんな作品になっていますよ。

Tracks:
01: No Love Around
02: Somebody Pick Up My Pieces
03: A Good Hearted Woman
04: Sad Songs And Waltzes
05: Home Motel
06: You Lef Me A Long, Long Time Ago
07: Yesterday’s Wine
08: Bloody Mary Morning
09: Slow Down Old World
10: Still Is Still Moving To Me
11: On The Road Again
12: Man With The Blues


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