Zapp / II

ファンク・グループ、ザップの2ndアルバムです。
1982年に発表されたこのアルバムは、私にとってZapp名義のアルバムの中でも一番のお気に入りです。というのも、前作であるデビューアルバムはちょっと初心者には聞きづらい感があり(これはこれで結構好きではありましたが)、また3作目以降は、どうしてもロジャー・トラウトマンの色が強過ぎる感があるのです(それはそれで魅力的なんですが)。
ザップ・ファミリーとしてのまとまりが発揮されているのは本作ではないかと思うのですね。

タイトでファンキーなリズムトラックをバックにロジャー・トラウトマンのギターとトークボックスがからみつく、というのがザップのスタイルで、その真骨頂とも言えるのが冒頭の11分以上に渡るナンバー”Dance Floor”です。この独特のグルーヴはソウルミュージックやファンク好きなら絶対に気に入るはずです。”Playin’ Kinda Ruff”、”Come On”のような、ザップ・ファンクの基本であるタイトなギターが凄くカッコ良い。さすがギター小僧のロジャーさん。

その他にもすこし雰囲気が変わりますが、正統派ソウルに近いがポップ的な味付けの “Do You Really Want An Answer?” も良い感じ。そしてロジャーのアルバムでも時折聴かれるジャズ的なアプローチの “Doo Wa Ditty” (ここでのウェス・モンゴメリー〜ジョージ・ベンソン的なギターの鳴りはなかなか心地良い)、”A Touch Of Jazz” もザップならではのお楽しみであり、全6曲と言う少なさの割にはバラエティに富んでいて、いろいろと楽しめる名盤に仕上がっています。

Tracks:
01: Dance Floor
02: Playin’ Kinda Stuff
03: Doo Wa Ditty (Blow That Thing)
04: Do You Really Want An Answer?
05: Come On
06: A Touch Of Jazz(Playin’ Kinda Stuff Part II)


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